座頭市で飲み、昭和のオールスターでも飲む
時代劇でも食べ物が美味しそうにでてくる作品もあるが、見入ってしまう
作品の場合、それほど食べなくてもいい。
せいぜい、熱燗と肴を少し・・・炙ったイカでいい~♪
浪曲や講談の中にもある実在した笹川繁蔵と飯岡助五郎の侠客の勢力争い。
「天保水滸伝」や「笹川の花会」でお馴染みの方もいるかと思いますが、
これが、本当に面白い。
これをベースにした感じの映画で好きなのはこちら
とにかく勝 新太郎がかっこいい。天知 茂は渋さが出る前、まだ若くて、ひょろりとしているが、病身の平手 酒造の役柄には合っている。
二人が、お寺の小部屋で火鉢にかけた鉄瓶でお燗をつけてお酒を飲む姿が、
渋いというか、絵になるというか。
この映画では、序盤に座頭市が飯岡助五郎の子分たちに盲人だと侮られてケチなまねをされるのですが、それに対して座頭市が放つ台詞がかっこいい。
「どいつもこいつも、寂しい野郎ばかりだ!!」
そう、弱みのある人間に対してそれを取っ掛かりに、侮り、切り捨て、丸め込もうとするのは、心の寂しい人間のやることなわけで、ヤクザな座頭市の生き方はどうであれ、心の優しさってものをしっかり持っているからこそ、座頭市というこのキャラクターは魅力的なんでしょう。
政治家の方々には、寂しい心にはなって欲しくないものです。
そして、こちらはオールキャストもので豪華!
市川 右太衛門、片岡 千恵蔵、大友 柳太朗、中村 錦之介、美空 ひばり
大川 橋蔵、東 千代之介、里見 浩太朗とずらり揃ったスター達。
この映画の中には「笹川の花会」の場面もあり、単に切った張っただけの
侠客ものとは違う。
それにしても、銭形平次で見慣れた大川 橋蔵だが、この映画や映画の水戸黄門などでのちょいとヤクザな役柄というのが本当に似合う。
コロナでステイホームですから、昭和のスター達が揃った時代劇を見ながら、ゆるゆるとぬる燗を飲むのもいいものです。