世界のいいところを集めたいね
このコロナ禍で、自粛、休業、閉店など様々、破産、倒産、そしてこれから自殺率があがっていくのが見えている状況。
少し前のニュースで話題になったが、日本政府のコロナウィルス対応の緊急経済対策には国際通貨基金(IMF)の資金拠出も含まれている。この行先は、低所得国の債務救済のためである。
IMFは重要なポストに財務省からの天下りがある。
経済対策ではないが、マスクにも何百億もかかっている。
私は、なんというか、不思議なのである。
低所得国の労働者がまともな給金をもらえないのは、資本主義のカラクリを駆使した、金の亡者たちの作り上げた仕組みにある。
一日中働いて200円というものが、誰かが得する仕組みによってつくりあげられている。
放っておけというのではない、が、救済、寄付というものが正しい手続きの上でピンハネされず届けられるとは考えないほうがいい。
実際に、我々は財務省の天下り先にピンハネされまくっているではないか。
しないよりマシというのは確かだが、無知であっては単なる仕組みへの献金である。
価値観というものが世界と乖離している点で、人材に関しても、日本は自国民のことを考えない。すばらしい医師たちが次々にこの国を離れる、それはなぜか。
費用を出し、国で人材流出を防ぎ、後進を育ててもらおうとは思わないのが不思議だし、それを考えれば、一部の有能な研究者たちが日本で頑張っていてくれるのはありがたいと思わなければいけない。
なんだかため息ばかりが出る。
経済、教育、人権の考え方、それを土台にする生き方は国によって違うが、このコロナ禍で、日本も色々な価値観が変わっていくだろう。
給付金や補助金の違いには、日本国民の多くが海外との差に驚いているが(そのスピードにも)、外国ではこうだあぁだというのは、あまり現実感がなく好きではない。
しかし、この映画ならその違いも楽しめる。
印象的なのは、フランスの小学校の給食。
シェフが作る栄養を管理された美味しい食事を食べる正しい食育の姿だ。
アメリカの高校の給食の写真を見せたときのフランス人のシェフの反応といったら・・・正直な意見だろう。
しかし、フランスの小学生に怖いと言われたアメリカの高校の給食は、フランスのカフェテリアで食べるコース料理の給食よりも費用が高いということだ。
誰の懐に入っているのやら。
いまやどの国もコロナで大変だが、価値観や考え方を広げるにはとてもいい映画である。