とにかく、行動しまくる主人公!
ドイツのハンブルグ。
大きな倉庫の居ぬきのような店 「ソウルキッチン」
冷凍食品を使い、あまりうまく調理されてるとは言い難い料理を出すお店の主人ジノスはお店を愛してはいるが、料理も経営も上手くいかない。
恋人とは遠く離れ、厄介者の兄貴も登場して・・・さらに同級生の汚い罠にひっかかりと、ドタバタがある。
ひょんな出来事からジノスに雇われることになった腕のいいそして色んな意味で熱いシェフであるシェインが、この店の中を見渡してこんなセリフをいう場面があります
「こりゃいいな、たまり場ってかんじで」
そう、個人のお店は、仲間のたまり場を作ることにも似ていますから。
ソウルキッチンの店内は、まさにたまり場にぴったりです。
このシェフは、前のお店で熱いガスパチョを出せというお客に抗議してクビになります。そのときのセリフもいいですね
「売っちゃいけねぇよ、愛とセックスと魂と伝統は」
こういう人は好感がもてます(笑)
そして、ある場面でのこのセリフも
「大安売りだ。みんな魂を売っている」
調理や食事シーンはどちらかといえば少ない映画ですが、主人公ジノスのおバカながらも前に前にという姿勢は内容はともかく、見習いたいところです。
お店が人手に渡ったジノスに残したシェインのメッセージ
「旅人は終着駅まで旅を続ける」
旅が安寧の日々なのか、冒険の日々なのか人によって違うとは思います。
薄氷を踏むような旅は困りものですが、決断、決心には常に冒険の一面があるものです。旅は、そのことの連続ではないでしょうか。
ラスト近くにジノスが料理をする場面があります。
少しだけ上達していて、なんとなく嬉しくなりました!
ソウルキッチン、元気がもらえる作品です。
魂の食事を食べましょう!