飲食店に寄り添うサポート
緊急事態宣言が延長されて、多くの個人経営の飲食店が危機的な影響を受けるなか、なんとか応援できないものかと町ぐるみでサポート体制をつくり上げているところもある。
横浜市の保土ヶ谷区役所では、区内にある13の商店街から参加店を募集してこれに応じたお店が、自慢のお弁当を期間限定で区役所の総合庁舎内で販売される「ほどがやお弁当まつり」が開催中だ。
この時期、区役所に用事もなく暇つぶしに行く人はいないので、手続きなどをしに来所した人々が購入するのだが、同じ区内でも行ったことのないお店、知らないお店のお弁当が楽しめるチャンスでもあるし、出店したお店にとっては、良いPRの機会にもなる。
このような企画の場合、参加出店する側が人員を出したり、食品表示のシール作りに手間どったりと大変な思いをすることもあるが、保土ヶ谷区役所のサポート体制のいいところは、食品表示のシール作成は個別に相談に応じてくれ、かつ参加店舗から区役所までのお弁当を委託業者が運んで、販売してくれるところだ。
お店は、委託業者がお弁当を受け取りにくる時間までにお弁当を作って待っていればよく、その後販売されたお弁当の売り上げも業者が届けてくれるというしっかり飲食店に寄り添った仕組みになっている。
販売できるお弁当の個数は上限があるが、20分もせずに売り切れるお店もあるとか。
人の出入りのある所で新しい商機を提供するサポート企画は、とても良く、他の地域もやってみれば面白いのではないだろうか。