お酒のお供にいいアニメ
バヤリースやサイダーでエスカルゴを食べるのは、ある意味で変態であろうとは思うが、冒頭から無手勝流に酒を飲むことを望む乙女が登場して、人と酒との出会いが先斗町でスタートするそうなので、エスカルゴとバヤリースの味の想像はやめておこう。
そこにお酒があるかぎり!! 酒豪の乙女
酒豪の乙女の夜歩きであるが、このアニメはワカコ酒みたいな飲み歩きグルメものではなく、青春恋愛ものである。
出てくるものが昭和ノスタルジックで、なんともいえない魅力があって大人気に。現代と古風で風流なものがミックスされているので、幅広い年代のひとが楽しめる。
アニメーションでの食べ物やお酒の描き方が面白く、見ているとこちらも ご相伴したくなるので、事前に飲食物のご用意はお忘れなくという作品。
赤玉ワインを飲むもよし、カクテルを作るも用意するもよし。作中にちょいと名前が出てくる電気ブランは有名だし販売もされている。
明治時代には45度あったそうだ。酒好きの文豪たちにもよく飲まれたようである。
そう、この作品は本好き&酒好きな、バーの片隅で文庫本ひろげていて、ちょいと話を向けると文学史を丁寧に語ってくれそうな人にもファンが多く、何度も繰り返して観た人は作中の物事の意味やメタファーなどを語ってくれることもある。
暑いときには氷炬燵、寒くなれば鍋と一升瓶をのせて温まる韋駄天コタツは人力だが、たしかに移動式だし(笑)李白さんの電車は千と千尋的だし、古本市の雰囲気最高だし、火鍋からは湯婆婆が出てきそうな・・・とまぁ、出てくるモノがいちいち面白味あり、風流で愛らしい点も評価が高い理由だろう。
それにしても、この乙女は大酒豪である。酔わないから酒豪なのか、酔えないから酒豪なのかわからないが、私は酒豪というのは、お酒が好きでもなかなか酔えない人か、一定の酔い以上に酔いのテンションが上がらない人なのではないかと思っている。もちろん、嗜むお酒との相性もあるだろうけれど。
酒豪といえば・・・私が好きな「酔心」をこよなく愛して「主食」とまでいった芸術家 横山大観。 ご本人は酒豪でなくただ酒を愛しているだけといっているけれど、80を過ぎても好きなお酒を一升飲むことができるのは、やはり酒豪なんだろうなと。もとは下戸だったようなのでその成長には驚くばかりだけれど。
ホント美味しい
文豪には多くの酒豪がいるけれど、酒瓶を抱えて風呂に入るレベルの酒好きは立原正秋らしい立原正秋 - Wikipedia
有名な美食家でもあり、息子さんは料理人でもある。
このあたりでも読みながら、ゆるりと飲みたいところ
さて、酒豪乙女の夜歩きを楽しんだら風邪予防に玉子酒でも飲んで寝るとしようかな。そう、玉子酒はひく前に、寒気程度のときに飲むのがオススメです。
ホットワインも美味しいよ