夏バテ、夏風邪、夏の冷えにも
ステイホームも長くなりご家庭で食事を作る機会が増えると調理のときに出る野菜の端っこや皮というのもバカにできないものです。
玉ねぎの端っこ、レンコンの端っこ、大根の端っこ、皮、人参の皮、ブロッコリーの茎、セロリの硬いところ、キャベツの芯などなど、とにかくジップロックで冷凍保管しておいて、週に1回か2週に1回は端し切れを美味しくいただくといいでしょう。
端し切れというものは、布だけでなく野菜でもなんとなく愛嬌のあるものだと私は思っています。
額に汗をにじませて大根おろしを作っていて、さて、最後の最後に残った小さな消しゴムほどの大根をどうするか。
煮物を作る、カレーを作る時に出る人参の端し切れをどうするか。
しばし見つめあう私と消しゴム大根と人参。
部屋とYシャツと私みたいな軽やかな感じではなくて、根菜の根気強さに押される感じ。
「やい、やい、長年我らを刻み煮込み炒めて世の中を渡ってきていながら、始末に困ったら捨てようってのか。これを不義理といわず非人情といわずなんというのだ」
まぁ、刻んで皮と一緒にきんぴらの具に入れるのもいいけれど、面倒であると思うなら端っこキャンペーンのジップロックにいれておけばいいのです。
各種野菜が端っこキャンペーンのジップロックに適量に溜まったら、かるくフードプロセッサーにかけてもいいし、とにかく適度に刻んで、薄めの半月に切ったジャガイモ2個分くらいと(野菜の端っこの量により調整)一緒にバターで焦がさないように炒めます。
ジャガイモにある程度火が入ったら、ブイヨンかコンソメと少量の昆布だし、適量のお水、そして御飯(あれば冷めた御飯)を小さな御握りくらいの分量で加えて塩、こしょうで調味(薄めに)して全体に火を通していきます。
水分が少なくなってきたらミキサーにかけて、豆乳か牛乳でのばしていきます。濃厚な感じにしたければ生クリームの出番となりますが、私はクリームチーズを加えてミキサーにかけます。
好みのとろみに仕上がったら、味を調えてできあがりです。
わざわざ作るものではありませんが、食欲がないときや、風邪のときなどにも便利な簡易ポタージュです。
お試しあれ。