戦国居酒屋で興奮!!
都内で戦国時代がコンセプトの居酒屋に行ったことがありましたが、甲冑を眺めて飲むお酒はとても美味しかったです。
武具や甲冑を酒の肴にお酒を飲むことは武士が台頭してきた鎌倉時代あたりからあったようですが、
『今日は新調した甲冑が届くゆえ酒宴をひらくぞ』と、廊下をスキップしていた殿様もいたのではないでしょうか。
このように、お酒の肴は、食べ物だけに限りません。
ときには食べ物の酒肴よりお酒の味を引き立てるものがありますね。
文庫本を片手にバーへ行き、小説の中に出てくるウィスキーやカクテルを飲むのが好きだという知人がいますが、主人公の私立探偵が味わうウィスキーも事件の前と事件の解決した後とでは、味わいが全然違うとか。
これが時代小説になると蕎麦屋になったり、静かな小料理屋になったり。
ただし、人情ものは時に涙をこらえるの我慢して目頭をおさえていると、
『おや、巻き物のワサビがキツかったですか?』と
大将を慌てさせることにも。
美術館の展覧会図録で飲むという方もいます。
『宮廷画家の作品を観ながら飲んでいると、たとえ手にしているグラスにリーズナブルなワインが入っていようとも、王になった気分になれる』のだとか。
お酒を引き立てる肴は色々とありますが、夢中になって食べ物の肴をとらずにお酒ばかりになってはいけません。
食後にゆっくりじんわりと飲みながら好きなものを楽しむ、趣味の肴《趣肴》が体にも心にもいいお酒のようです。
