自然の恵みを自然のチカラで加工する
「おまたせしました」と、ちょっと気取り顔のギャルソンが料理を運んでくる。ワインにあった前菜と生ハムの盛り合わせあしらわれているのが・・・・
「これ美味しいよねぇ、ドライフィグ大好き!」
と知人が言うのにかぶせてギャルソンが
「こちらの枝付きレーズンは有機さいばいされたものでして」と説明し始める。
私は現在、すでに古い人間だが(笑)若い時からこの手の物言いが好きでない。
先輩が「おい、ドライフィグ取ってこいよ」と言っても
「あぁ、干しイチヂクですね」と返答するくらい。
そしてお店でメニューに枝付きレーズン(有機栽培)と書かれていても
「干しブドウください」というくらい。
こんな小さい島国の言葉なんてそのうちなくなるかもしれないから今のうち使っとこうかな、という思いもある。
もちろん店員さんは「枝付きレーズンですね」と返してくるんだけれど(笑)
この干すという加工は食品のあらゆるものに見られるけれど、この時期身近なのは干し柿。
柿だって海外でも食べられている(アジア圏多いけど)のに、なぜ干し柿だけはフィグやレーズンみたいな呼び方にならないのかというと、多分英語圏では日本特有のものという認識で、日本人の多くもそう思っているからなんだろうなと。
まぁ、そんなことより干し柿ラバーな私としては、こういう季節にはワインに干しイチヂクよりも、番茶に干し柿のほうが好ましい。
柿が赤くなると医者が青くなるという言葉があるように、干してなくても柿は美味しいしビタミンやカロテンも多い。
美肌にいいよ~
二日酔いに柿がいいというのはビタミンCやタンニンが含まれていることもあるからだろうが、あまり噛まずに食べると余計に胃腸の調子がイマイチになることもあるから要注意。
ちなみに、イタリアン系のおつまみについてくる干しイチヂク(ドライフィグ<白イチヂク>)は、果実がパカッと割れているほうが値は張るけれど美味しいですが、なかなかお目にかかれない。
それなら、干し柿同様に日本の干しイチジクを!!!
栄養が凝縮される<干す>は凄いのだ
ドライフルーツは栄養が凝縮して食物繊維が増えるなどメリットも多いし旨味もアップするけれど、カロリーと糖質もアップするので、食べすぎに気をつけましょう。