美少女ばかりの危ない世界!?
この漫画の主人公は、見た目は少女だが、中身は30代の男性である。 主人公は、二次元の過剰摂取により自分だけでなく、すべての人、マッチョな男性やアウトローな本当はヒゲもじゃもじゃのガタイのいいオジサマでも、 目に映るすべての人が美少女に見えてしまうという、幸福な設定になっている。
なので、美少女しか出てこないが、作品の中で出てくる場所はかなりワイルドであるし、仲間もワイルドである。原作者が実際に行った場所、食べたものが描かれているので、ワイルドづくしのそれをリアルに描くと、わりと暑苦しいのではないのだろうかと思う。そういうことを考えると全員美少女という設定はとてもいい!
鍋に弾丸を受けながら
原作者は危険な場所ほど美味しいものがあるという考えの持ち主であるが、世界を旅する釣り人でもあるので、ハイパーグルメリポートのようなアンダーグラウンド的意味での「危険」だけではなく危険=大自然ということも含まれている。
こちらはアンダーグラウンドのヤバさ
ヤバイ飯の再現もあり!!ザ・獄中めし!!
これは失敗しちゃった感じですね。
下町のちょいと猥雑な場所とか、闇市からスタートしたような飲食店街なんかで飲んでると「雰囲気あるね~」みたいなことを言う人がいるけれど、これは安全が約束されているちょっぴりアンダーグラウンドの隠し味的な「雰囲気」で、来てはいけないところに来てしまったなという後悔と緊張感のある場所では・・・味覚よりも聴覚と視覚が鋭くなって味わいは違うものに。
私も若いときに経験ありますが、歌舞伎町から危なっかしい裏通りなどに入ってしまい、静かなんだけれど、明らかに私が異質というか部外者であり、周囲が不審がっているという状況のお店でラーメンを食べたことがあります。
寝てばかりいてロクに授業をきいていなかった中国語・・・日本人がなぜ、誰かの知り合いか、どっちから来たのか・・・など、風体のよくない男たちの口からでる少しだけ覚えていた単語が耳に入り、余計に恐怖を駆り立てて、もっと授業中寝ておけばよかったと違う後悔もしましたね(笑)
治安の悪い場所の料理が全般的に美味しいかどうかは、分かりませんが、この漫画の中では美味しそうだし、ちゃんと料理や食材の説明、分かりやすいレシピなども漫画で描かれていて親切なグルメリポートになっています。
これを読んだあと完熟パイナップルが食べたくなるんだよね~