食欲がないと言いながら多めに茹でる素麺の束
湿気と気温が高くなって来た夏日に、
「あんまり食欲ないな~」と、言うだけはいってみる。
しかし、ビールを少し飲むと「何かちょっとしたつまみはないか?」となるし、素麺を2,3口食べると「何か具材はないものか?」と食欲が出る。
エア食欲不振というのか、口先食欲不振。
ところが、不思議なことに、これ、蕎麦だと発動しないまま。
「あれ?せいろ一枚だけ?どっか調子悪いの?」とは言われます。
暑くて食欲がないなら素麺・・・いや、素麺はそれなりに量を食べたい!
素麺というのは、茹でる時間も短く、ちょっと小腹が空いたときにも便利そうなんですが、カランと氷を浮かべた鉢の底の図柄が麺の間からすぐに見える程度の麺の量だとなんだか面白くないものです。
これは麺の太さのせいかと冷や麦にしてみても、やはりイマイチでした。
やっぱり、ある程度の量を食べる前提で茹でて、
気持ちが「素麺食べるぞ!」と乗ってこないとダメなんですね。
「本日の気温は、真夏日らしく・・・」と天気予報のアナウンサーが立て続けの夏日を伝えるころに週間天気予報をネットでチェックしつつ私は
【素麺デー】を決めます。
七夕に食べてもいいのだけれど、暑さがイマイチのときや雨の日は私にとっての【素麺デー】になりにくいので、ここは慎重に日取りを選びます。
そして、買い出し。
飽きっぽい私は、具材がないと素麺を美味しく食べ切れません。
具材のバリエーションを増やして、酒肴としても食べられるようなものも並べます。
薬味として、ネギ、大葉、しょうが、みょうが、ごまなどは定番です。
梅肉、なめこ、おくら、辛味大根、ハラペーニョのピクルスの薄切り、トマトを湯剥きして賽の目に切ったもの、キュウリの千切り、水菜、お好きなら納豆も美味しいです。
これらを楽しみながら食べるには、先に素麺を一口分とって、好きな具材をのせてその上から必要な分のおつゆをかけて食べるほうが、つゆに味が混じらず、きれいに食べられます。
豚バラの薄切をゴマ油で炒めて、少しだけ塩、こしょうをしたもので素麺を包むようにして食べる時に糸唐辛子やハラペーニョを足して辛さを楽しんだり、多くの薬味をそのまま包んで酒肴にもできます。
数日かかりますが、玉子の黄身の醤油漬けやみそ漬けのネットリした美味しさは、素麺と一緒に食べても酒肴としても最高です。
薬味とヅケにしておいた刺身を大葉で包んだものや玉子の黄身の味噌漬けで軽く冷酒をいただいた後、素麺で色々な味を楽しむのが私の【素麺デー】
さて、今年の具材や酒肴はどうしようか、楽しみ、楽しみ。