お家でも仕入れを安くする、定番メニューを活躍させるが基本
円安や原燃料費の高騰が続き、食品の値上げが続く中、来月にはビールなど酒類も値上がりする。そのせいなのか、夕方のスーパーでビールとチューハイの買いをする人たちが目についた。
「なんでも値上がりで、メニューがねぇ。野菜だって安くないし・・・」
と、嘆く知人の主婦もいれば、
「ボクはあんまり感じないっすねぇ、閉店間際の半額シールのついた惣菜を買うからかなぁ。でも、缶チューハイの値上がりは痛いです」
という、半額祭りへの参加が日常化している学生さんは実感がイマイチながらお酒の値上がりは気がかりなようです。
値上がりしているものを使って、節約するとなると、
品数、量を減らすか、メインではない何かで量を増すか、質を下げて量をとるといった、ややセンチメンタルな流れになると思いきや
「子供の残したもの食べて10キロも太ったから、量を減らすいい機会だわ」
と、これをダイエットの好機ととらえてポジティブな展開にする人もいるようです。
買い物に出てきたはいいが、今夜のおかずを調えようとすると、値段と品数とか、今週のおかずラインナップと食費のバランスとか色々と頭の中で駆け巡り、思案のあげく他のスーパーにも足をのばしてみたりと時間がかかって、レジに並ぶときにすでに疲れ気味ということもあるようで、
「手頃なメニューないの?」
と聞かれるが、手頃な今日のおかずを今日調えるより、手頃な価格の時に買ってそれを使う方が買い物疲れはグッと減ると思います。
例えば、私の買い物圏内のスーパーや食品を扱うお店では月曜日は野菜市、火曜日鶏肉2割引、水曜挽肉デーのほか10日ごとにやってくる豚肉の日、9のつく日の肉の割引、揚げ物や総菜の108円均一などがあり、これ以外にも毎月1日、15日に割引のイベントが開催されています。
挽肉や豚肉の切り落としなどが安いときに買っておき、まとめて冷凍ではなく、メニューごとに冷凍しておいたり、使いやすいように加工して冷凍しておく。野菜なら、ピーマン、玉ねぎ、にんじん、ゴボウ、カボチャ、きのこ類をメニューごとやよく使う形にカットして冷凍しておきましょう。ナスや葉物も短期で使うなら冷凍でオッケー。冷凍野菜がお安いときにストックしてもいいでしょう。
この冷凍した野菜やお肉にプラスして豆腐類やもやし、キャベツ、玉子あたりならお手頃な値段で何品かメインが調います。
単なる野菜炒めでもいいし、麻婆春雨にしてもよし、キャベツたっぷりのお好み焼き、焼きそば、とろりのあんかけラーメン、ちゃんぽん、野菜を刻みまくってチャーハンからオムライスもあり。刻んだ野菜と挽肉でミートソース作ってパスタ系、気が向いたらラザニアでも。豆腐ハンバーグに、餃子、シューマイなども。手をかけての酢豚もあり。
煮込み系には、肉豆腐に玉子よし、玉子とじもよし、それなら、親子丼あり、豚丼あり、煮込みうどんや、肉蕎麦、もちろんカレー、シチュー。肉団子使って鍋もよしロールキャベツ(ロールしなくてもいい)。根菜を足して定番の煮物もこれからの季節はいい。
きんぴら、人参しりしり、炒め野菜のマリネなども作りおきできて便利ですよ。
定番の材料、ベースとなる材料からある程度しぼられた中でメニューを構成するのはわりと楽ですし、ベースの材料がお手頃なので量もケチらずに済みます。
お手頃価格で仕入れたものを使うほうが、その時々のメニューに合わせた材料の値段とにらめっこするより、はるかに気楽でお財布にも優しいですから、 ぜひ、お手頃仕入れと冷凍ストックを上手く組み合わせてみてくださいね。
挽肉なら肉団子にして冷凍しておくほうが、煮ても焼いても揚げても食べられる。鍋に入れるもよし、甘辛のミートボールもよし。肉団子に入れる野菜は、毎日ちょっとずつ余ったりする野菜の残りをみじん切りにして、みじん切り専用の冷凍パックにストックしてもよし、