自らコントロールできるのは食生活
学生から社会人になって環境が変わると食生活も変わる。とくに一人暮らしになると、慣れない仕事の疲れや職場での気疲れで、帰宅してからの食事に気を配ろうという気分にならず、ついついジャンクなもので済ませたりしがちになる人もいる。
環境の変化と仕事の疲れ、ストレス、食事生活の乱れが重なると、疲れがとれにくく、寝ても寝ても怠いとか、逆に眠れないなど不調を抱えてしまうことになり、それがメンタルにも影響を及ぼすこともある。
ストレスのたまる職場や上司がすぐに変わるわけではないのだから、せめて自分でコントロールできる食生活は自分を支えるよき糧を選ぶべきである。会社でストレスをためた挙句、自分の身になる食事にまで痛めつけられることを選んではいけない。
三食をバランスよくというのは、理想的すぎるし、個人差があることだけれど、ちょっと鬱っぽいなというときなどに食べるといいとされている、発酵食品や大豆、チーズなどは常備しておくといい。
ご飯に、パスタ、うどん、納豆、キムチ、チーズ、豆腐、しらす干し(小分けにして冷凍)、これに豚肉(これも小分けにして冷凍しておくといい)と玉子、キャベツと玉ねぎ、ネギの小口切り(これも冷凍しておけばいい)、キノコ類(これも小分けして冷凍)このあたりがあればなんとかなる。
キムチ納豆チーズは、どの組み合わせでも美味しい。ごはんによし、ビールのおともによし。キムチを入れるときは、納豆のタレはつかわないなど、余分な塩分に注意。玉子を入れても美味しいし、混ぜてそのまま玉子焼きにしてもいい。豆腐にキムチ納豆をのせる人もいるし、そのあたりは好みだが、キムチ納豆でお茶漬けをするとなかなか美味しい。
しらす干しは、ご飯によし、パスタによし。
キャベツは3センチくらいの長さの千切りにしておいて、パスタがゆであがったらお湯を捨て、同じ鍋にパスタ、キャベツ、ねぎの小口、オリーブオイルを入れてよく混ぜ合わせて、しらす干しを入れ軽く混ぜて皿に盛るだけ。
定番の豚キムチにチーズ、これを焼きうどんでやってもいい。玉ねぎとキャベツ、豚肉を炒めてキムチを入れるだけだ。糖質が気になるとかダイエットしたいとかなら、ご飯やうどんを豆腐にすればいい。
根菜をもってきて、ポークカレーもできるし、肉豆腐、しょうが焼き、お好み焼き、素があればマーボー豆腐も。キャベツとキノコはさっと炒めてから汁ものにしたり、温野菜としてサラダがわりにもなる。時間とやる気があれば、気長に千切りしてコールスローにすればいい。
ジャンクなものをモグモグしながらスマホやPCを相手にながら飯を食べる時間があるなら、レンジと冷凍を活用して、長くても20分くらいで作れるお手軽な料理で心身の疲労の回復に役立つような食事を食べたほうがずっと有益。
自分にやさしくするのも、他人にやさしくするのと同様にそれなりに手間のかかるものなのです。体や心を壊してからそのことに気づくとその手間は何倍にもなるし、それにかかった時間は戻らないのだから、一人暮らしの人は、不調の原因になりやすいジャンク食に偏らないよう、ちょい手間の定番の料理をいくつか用意しておくことをオススメします。