これを観たら食べずにはいられない!!
このドキュメンタリー映画は、ラーメンを「食べる」のが好きな人も、作るのを仕事にしている人も必見である。
バカでなければ、バカは越えられないというのは確かだなぁと思う。
作り手が夢中になって追い求める味は、実験であり研究であり毎日の研鑽の積み重ねである。しかも、積み重ねたからといって、納得できる味にできるかどうかは分からない。
そして、納得できる味にたどり着ても、効率を追求していては、納得できる味を日々保てないのだ。
手塩にかけたという、抽象的な丁寧さはラーメンには似合わないかもしれない。
情熱をぶつけ、味を求め、惜しみない愛を注ぐ。
作品の冒頭で「中華そばとみ田」の富田さんはいう
これが800円ぐらいだから面白い。
800円くらいでいかにお客様に夢を見せられるか。
この言葉は、つけ麺一杯に情熱をぶつけた男の言葉である。
夢中になって作っている人間にしか言えないのではないか。
だからこそ
ボクのつけ麺一杯でアナタのラーメンの人生観変えますよっていうくらい
富田 治
自信があって当然だと思う。
だからといって、彼は横柄に俺の作品を食わせてやっているという姿勢ではない。
もちろん、繊細なアーティストを気取るわけでもない。
彼の姿勢はあくまで「お客様の喜び」にコミットしている。
ここが富田さんの素晴らしいところである。
この味玉で100円いただくので、ここでも100円でしっかりと夢を見せられるっていうか・・・
富田 治
商品の売値の中に夢が舞うのである。
食べて得られる「美味しい」という体験には、作り手の夢もこめられている。
「美味しいでしょう?」という自信は、お客様の喜びに繋がっている。
100円の味玉子に夢をこめる人間が、それ以上の値段のものを粗雑に怠慢に作るはずはないのだから、対価を喜んで払いたくなるではないか。
富田 治 彼が作っているのは「喜び」と結びつく味である。
様々な食にまつわるドキュメンタリーが観れますよ!
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