根性論で支えられる経営と味
午前6時から24時間勤務、立ったまま眠ることも…人気洋菓子店の違法な長時間労働(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
立ったまま寝るってのは、電車でたまに見かけるくらいだけど、職場で立ったまま眠れるわけなんかなくて、もう意識が朦朧としてくるんだよね眠すぎて。過労死ラインの残業が続くと、1日や2日ちゃんと寝たところで、疲労が抜けるものでもないし、判断力がものすごく低下するので、そんな状態の人たちに連日仕事をさせることのほうが心配になる・・・はずなんだけれどなぁ。
是正勧告をうけながら、改善もせず、人手も増やさずという悪質極まりない開き直りに近い現状維持で、人件費を減らしてガッツリ売り上げあげようぜ!!というやり方。そこに「職人になるための学び」とか「技術のために」とかをのせてくるからタチが悪い。
違法残業疑い、月342時間も 人気洋菓子店を書類送検 労基署(時事通信) - Yahoo!ニュース
たとえ勉強のために薄給で働くことを承知している従業員がいても、それは残業代がいらないよってことではないし、ちゃんとした労務管理をするのが義務であろうに、それさえまともにしていなかったようだ。
人気のロールケーキがバンバン売れても、人件費を削っての利益とそうでない場合の利益って全然違うわけで、どんなに忙しいときでも人員を増やしたくない理由がお金以外みつからないのであれば、それはやはり、従業員という仲間であるはずの人々を使い捨てにしようとしていると思われるだろうし、人に対して、傲慢で非道な考えがあるんだなと思われても仕方ない。
立ったまま寝ている従業員に作らせたものでもって「お客様を喜ばせる」ことを考えていますというのは無理があるのだから、こんなことになる前に値段を上げておけばよかったじゃないかと思う。いや、適正な価格じゃ勝負できないから、しわ寄せを人件費をケチることでまかなってますということなら、お客さんが食べているのは、搾取を隠し味にした過労ロールということになるではないか。
そんな苦みばしった洋菓子は、ちょっとねぇ・・・甘いものって、もっとこう軽やかな気持ちで食べたいものなのに・・・・。
気分直しにお茶とケーキで一息つきたくなりますな