パーラーって響きがピッタリのレトロな銀座
「高野フルーツバー閉店」のニュースに「フルーツパーラー閉店」と勘違いして、かなり驚いた人も多いかと思います。ビュッフェスタイルの維持が難しいというのも理由でしょうが「フルーツパーラー」の拡張をするための閉店でもあり、タカノフルーツパーラーの味はしっかり継続されるので安心した。
あちこちのお店が緊急事態宣言で営業時間短縮の要請で20時に閉店する中、通常営業をしているお店ももちろんある。20時閉店ではとても事業の維持はできない、まして雇用の維持はなおさら難しいというのもある。酒類の提供が19時までというのは、厳しい云々ではなく、ほとんど冗談か?というレベルであるから、協力金で固定費が補えないお店は深夜までの通常営業を選ぶのも仕方ない。私が短期間だがお世話になった企業もその中の一つで独自の見解をトップは表明している。
緊急事態宣言が延長され、どうなっていくのか・・・色々と考えると、ちょいとうつむき気味の深いため息が出てしまうなぁ。
で、こういうときには、カラッと爽やかな喜劇でも観て心を明るくしたい。
以前紹介した小林旭主演の暴れん坊シリーズ
こちらは第二弾
こちら第三弾
昭和レトロな街並みも小道具もよかった、キッチンジロウがフランス料理レストランジロウになり、第三弾ではライバルの高級フランス料理店が開店したためになんと、S&Bカレーショップジローにリニューアル。しかも百円均一で、かけ蕎麦40円が1960年代前半の相場だったのを考えると本格的なカレーを出しているとしたらかなりお安いといえる。ただ、経営戦略は急な雨に屋号の入った傘を貸し出すという江戸時代風なものを取り入れています(笑)
空から降るチラシも街の看板も、孔雀印の保温器もレトロ感いっぱいだし、カレーはお家カレーっぽくて美味しそう。寿司屋の親父さん役で柳家小金治さんが出ている。
悪党どもを小林旭がやっつけるという流れはいつもの通りで、時々歌って、踊って、ケンカして、で、ハッピーエンド。なんの心配もなし。
旭に任せておけばいいのだ。
この映画が封切られた年の秋に、銀座に資生堂が出来ており、当時のメニューを見ると、オムレツ120円、ハムエッグ150円、サーロインステーキのサラダ付きが600円と基本的に百円の単位。初任給が1万円~な時代だからそのようなものかなと。
しかし、パーラーで食べるパフェやオムレツが恋しくなりますなぁ。おっと、ここで出るため息は上向きの、愛しさと切なさと腹ペコ気味のものであります。