我々は命の限り躍るだけなのか
コロナの話でもちきりだ。
自粛、三密を避けての行動、2枚のマスク、ロックダウン、給付金、職業差別、
あぁ、慌ただしい。
私はここ数年、思っていたことがある。
たとえば、鳥インフルエンザ。
このウィルスがどんどん強くなって、いつしか、人間が食べられないくらい強い強いウィルスになり、そのウィルスをもつ鳥が病原体をまきちらし・・・などというパニックミステリーみたいなことだ。
だが、資本主義の世界はすでにパニックで、政治が政府が企業に踊らされている。
その手は、我々の体をつくる食の世界にもとっくに入り込んでいるのだ。
日本では、一昨年、種子法が廃止になった。
金、金、金のための大企業に、遺伝子組み換えや、自家採取(農家が種を作物からとれない)できない種子(外国の巨大な企業からその種子を買うことになるだろう)を使えと言わんばかりに、政府は、自家採取をすれば罰則を与えるような方向に進んでいる。
すでにアメリカでは、多くの農家がこのカラクリで仕方なく安全かどうかも分からない作物を作っているのだ。
穀物は飼料になり、牛、豚、鶏が食べ、そこから我々は肉や加工品を食べるのだから、大事な問題なのだが、国民にはよく知らされずにスイスイと物事は運ぶ。
国の方針を黙って眺めているだけでは、われわれは未来に食べ続ければ苦しむだけの食生活を残してしまうかもしれない。
食にかかわる人なら、ぜひ観て欲しい作品。
ちなみに、作品でも出てくるが、農薬耐性が強い雑草や虫は次々に出てきている。
我々は強くなるだろうか?
そして、健康被害に関する研究の結果を受けてどう感じるだろうか。
何を食べているか分からない世界がこの国を飲み込んでいく前に考えよう。