美味しいと面白いを味わえる空間
読書の秋である。
本を読みながらものを食べる悪癖があると書いていたのは浅田次郎氏だったがか。
本を読みながらなにか食べるという行為は、マナー違反とよくいわれる。
しかし、町中華などに置いてある雑誌や漫画はどうなのだと。いや、あれはおひとり様用だという人もいるが、グループで来たお客さん全員が読み食べている場合もある。
料理を作った店主がその雑誌をおいている場合に、料理を作った人に失礼だという論が成り立つのかどうか。
スタバで読書をしながらラテを飲みとサンドウィッチを食べるのはダメなのか、ドリンクだけならいいのか。スタバはいいけれど、寿司屋やうなぎ屋、天ぷら屋はダメなのか、職人と向かい合う料理はダメなのか・・・・そう考えると町中華は自由で寛容だ。
そもそも、和食というのは本が読みにくい。ご飯におかずという組み合わせは箸を動かすにも手間がかなりかかるのではないかと思う。たとえざるそばにしたって、つゆにつけねばならず、かけうどんにしたところで麺を持ち上げて、ひとつふたつフーフーしてから食べるであろう。
それを考えたら、中華屋で漫画を読みながら器用に箸を動かし、熱々のラーメンを食べ、チャーハンをレンゲで口に運ぶというのも慣れないとできない技な気もする。雑誌を読みながらタンメンあたりを食べている人がいたらそれはかなり熟練者に思える。
しかし、洋食なら、メインを切り分けてパンをちぎっておけばなんとかなる。フォークでひたすら刺してあとは口に放り込むだけだ。
そして、読み食いに最適なものはきっとカレーであろうと思う。もちろん、ナンではなくライスで。
いや、ナンでも読み食いできますという人はいるんだろうけれど、ナンを先に全部ちぎっておくのもゲンナリするし、ちぎりながら食べられても衛生面が気になる。同じ指で雑誌のページをめくるんでしょ?って。
そう、雑誌にせよたとえ聖書を読みながらにせよページをめくらなくちゃならない。利き腕の手には箸なりフォークなりスプーンなりが握られているのだから、片方の手でページをめくることになる。
それがスムーズな食べ物はレンゲで食べられるもの、スプーンで食べられるものということになるだろうなと。
カレーライスにチャーハン、麻婆丼やら天津飯とか。
だったらリゾットもいけるかと思うけれど、どでかいお皿の真ん中に盛り塩か???って言いたくなる程度の量のリゾットなんかでは、雑誌も漫画も読めませんね(笑)
あとは、サンドウィッチとかバーガー、ホットドッグの類。しかし具沢山のものは、両手で食べなくちゃ具が落ちてしまうので要注意。
ビールと共に食べたくなるサンドウィッチといえば、映画「スパングリッシュ」に出てくるサンドウィッチ。
こちらの作り方(字幕はイマイチだけれど)
町中華でモーニングでも読んでみたいなぁ