百円で笑顔になりたかったらコロッケを買う
ひとつの食べ物のことだけを前日夜あたりから考え始めて、翌日起きて色々と支度をして歯を磨いているときにハッと思い出す。
「昨日からずっとコロッケのことを考えているんだけど」というと察しのいい友人は
「じゃあ、昼は揚げ物ですか?とんかつ屋さんあったかな~」
などと街中で看板をさがしてくれるのだけれど・・・
Non! とんかつ屋さんじゃない!
コロッケがたまたま食べたくなったときの
コロッケも美味しいとんかつ屋さんや洋食屋さんはありがたい。
しかし、前日の夜から寝たら大事なことさえ忘れがちな忘却機能のついた私の脳の削除システムを逃れてまで記憶していたコロッケにその仕打ちはできない。
しかも、私は意志が弱いあげくに食い意地が張っているので、友人に誘われてとんかつ屋さんに入ったら
店主のオススメ!ミックスフライAセットを頼んでしまうかもしれないし、自慢の厚切りトンカツ定食に単品でコロッケをつけて同じ揚げ物だからいいだろうという理屈で乗り切ってしまうかもしれないのを自覚している。
それに、昨日から考えていたのは揚げたてのコロッケだが、お皿の上のコロッケではない。
そうだ!レッツゴー商店街!!!
名前を聞いただけでどの町にある商店街かがわかるくらい有名な商店街もあるが、多くの商店街は大型のスーパーにおされてどこも縮小傾向になっている。商店街で買うより安いっていう言い方もあるし、値段が安いのも事実なんだろうけれど私は商店街派である。
そして、この商店街の中の肉屋さんで売られているコロッケこそが食べたかったものだ。人気の肉屋さんだと午前中にはコロッケが売り切れるって場合もある。
お肉屋さんの手作りコロッケは、基本的にジャガイモが多めだが、スーパーのそれほどではない。
ひき肉はしっかり味がするし、衣と種の間に空洞がほとんどない。
パン粉は私の場合は細かいものが好きだ。
1個百円するかしないかのコロッケだが、これを丁寧に作っているお肉屋さんは好ましい、そして、ありがたい。
その場で食べるというとソースをかけてくれるお店もあるし、縁台と自販機などがあってちょっとしたたまり場みたいになっているお店もあって、買い物のついでに、ご近所さんに声がけしたりもできるとてもいい場所を商店街は兼ねているのだ・・・おっと、コロッケ、コロッケ。
さて、このコロッケはそれぞれのご家庭の味もある馴染みの料理ですが、
少しだけ、工夫をするとさらに美味しくなることも。
もちろんお好みの幅はありますでしょうが、
水っぽくないべちゃっとしないコロッケをつくるには、
茹でたジャガイモの皮をむいて、マッシャーで粗めにつぶしたものを一旦かるく火にかけて粉ふきイモ状態にしたものを使います。
たまねぎは、ザクッと感が残るくらいの大きさにして、ひき肉を炒める時には、やたらにかき回さないということがポイント。
もちろん、飛びはねる油汚れや準備を考えたらため息が出る揚げ物ですから、そういう時にはお肉屋さんへレッツゴー!!
そのためにも、コロッケの美味しいお肉屋さんを見つけておくことをお忘れなく。