フランスのノスタルジックとバケットを味わう
新年もあけて、さっそく恒例の正月太りにダイエットなるものを決心してもその信念が(毎年)くじかれている私ですが、冬はね、着ぶくれという魔法が使えるから大丈夫。まぁ、魔法の効果があったためしはないけれど(笑)
正月休みから連休で、出かける人も多いのだろうけれど新型コロナに加えてインフルの流行もあるとやらでインドア派を選択する人もいるでしょう。
私のインドアの楽しみは第一に映画やドラマときて読書や落語と続く。正月太りを加速させるグルメ映画や美味しいドラマを観て楽しむのが主なのだけれど、おせちや和風なものに飽きたころ、観たくなる映画がある。
それは朝いちばんにパン屋へ向かいバゲットを買って、お昼ころにワインとチーズやハムと一緒に楽しむことがしたくなる作品。そう、この作品はパン屋さんに行き、小さな食料品店や酒屋で缶詰など買い、肉屋に寄って部位を指定して買い・・・まぁ、お買い物がしたくなる映画でもある。
アニエス・ヴァルダの作品
ダゲール街の人々
生涯現役で90才でなくなった女性映画監督アニエス・ヴァルダの1975年の作品。ドキュメンタリーといえばそう。
パリ14区にあるお店の人々を主に撮影している。出てくるショウウィンドーもお店の周辺も店主もお客もノスタルジックでシックな雰囲気がある。さすがおフランスな感じがする。
素手でお客さんにパンを渡し、お客さんも素手で持って移動する、これ当たり前。お肉屋さんのエコな包装はAmazonも見習うべきハイレベル(笑)
食料品店や時計屋のオジサマ達は佇まいが良いし、美容室やテーラーのオジサマ達はオシャレ感が出ている。
何よりパン屋のおやっさんの年季が感じられていい。
町内で買い物をする感覚というのだろうか、誰もがどこかで顔見知りで馴染みの店に寄って買い物をするような雰囲気を味わえる。
とくにパンは美味しそうで、正月なら日本人ならお餅やろ!!というこだわりを一気にワインとバゲットを抱えてボンジュール♬みたいなノリに変えてしまうこと間違いなし(笑)
ファッションが全体的に昭和モードなのも楽しめる。