本人にもお店にも大打撃!
バイトテロ、飲食店の従業員のバカ投稿ってものがちょいちょい出てくるのは、やる側が無知というのもあるんだろうけれど、雇用側もお客様の口に入るものを作る場所でふざけ合うということや、食べ物を粗末に扱うことが別段悪いことではないという程度の認識しか持たせていないのだろう。
過去のバイトテロでは、営業停止、閉店に追い込まれたお店もあるというのに、チェーン展開しているお店でありながらそのあたりの教育がなされないままというのは不思議である。
「クビ覚悟動画」などという、風評被害やお客様からのクレームが確実だろうバカ投稿もあるが、その多くが若者同士がふざけた結果の投稿であることがほとんどで、こういうものを見るにつけ、事前に教育ができていればなぁと思う。
バイトテロのようなバカ投稿がどれほど高くつくか、どのような制裁を受けるかをきちんと説明するべきだし、それ以上に食べ物に関わる仕事をする上での衛生管理や食品の扱い方を教えるべきであるのに、そこをすっ飛ばして、仕事という名の作業を教えるから
「退屈な作業の合間の悪ふざけ」「単なる物として食品を扱う」ということにつながるのだ。
しかも、バイトテロを投稿した側が予測した以上の反響が社会から返ってくることも増えている。働いていた店舗だけでなく本名や出身校までも特定されかねないのだ。あっという間に拡散されて、袋叩きにあったあげくに、賠償金まで請求される。もちろん店舗は店舗で、風評被害で売り上げが減ったりするだろうし、管理能力も問題視される。ホント、なにひとつ良いことはない。
うちは大丈夫だろうと思っていても、おバカさんなスタッフが来るか来ないかは、ババ抜きみたいなものだから、事前に周知、教育しておくことが大事である。他店舗への影響も出てくるチェーン店ならなおさらだ。
【バイトテロをされたくなかったら、食べ物もバイトも物あつかいしない】
料理は、料理になるとまるで材料がその形であるのが当然のように思える。
クッキング番組でも「はい、牛肉200gに下味をつけていきますね」というのであって「はい、先月まで○○牧場で飼育されていた牛です。と畜場では、眉間に武田さんにハンマーをぶちかまされて気絶した後に、宮下さんにグサリと血管を切られて絶命し・・・というわけで、下味をつけます」とは言わない。色々なことが大きく端折られているわけ。
けれど、食べ物を扱うとなったら、たとえ牛丼にかける玉子1個でも、ネギでも、ピザ生地になる小麦粉でもそこには生き物がいて、時間がかかって、人の手がかかっていてということくらいは、頭の隅にあったほうがいいわけ。
でも食べ物を単なる品物としてしか見てない責任者には、そんな理念なんかないから、そのような部下が育つし、そのような部下は、やはり物のように扱われている場合があるんだよね。そういう意味で、不満を噴出させてのバイトテロの場合、直後は投稿した側への批判が出てくるけれど、店舗や組織の内部時事情が暴露されたりすると爆弾を抱えていたのは店舗側ってことになって、 一気に風向きが変わり、ブラック企業扱いされることにもなりかねない。そういうことを考えると、やはり、現場責任者の能力はもちろんだけど、人となりが重要だなとつくづく思う。