カレーを巡る!?
「カレーでも食べようか?」という場合のカレーとはどんなカレーだろうか?
それより「でも」ってなんだ、カレーはこれといって何か食べたいものがないから
仕方なしに食べるものではない
とういうのは、私の身勝手な持論で、可もなく不可もなくという落ち着き場所をカレーに求める人もいれば、カレーという落ち着ける場所を特別な気持ちでもっている人もいるだろうが、
「これといって食べたいものがないんだよね~」というような甘っちょろい空腹状態でカレーライスは食べるものではないとやはり思う。
単に栄養補給の意味であるなら、カロリーメイトでもかじっていればよろしい。
そして「カレーでも食べようか?」のカレーは、皆さんの中ではどのようなカレーが思い浮かんでいるのか
私の場合はこうなる。
《ビール飲みながらスパイスにやられにいく》
キングフィッシャーやゴッドファーザーで乾杯したあとにサラダやサモサとタンドゥリーチキン、シークカバブあたりで、追加のサンミゲールやライオンスタウトを飲んで、〆ご飯でターリーにのせられた色々なカレーが入っているカトリをカチャカチャいわせてナンやご飯を食べる、これはカレー。インド料理とインドカレーといってもいい。
私の場合は、ビールはなくとも、前菜や副菜をすっ飛ばして即、カトリをカチャカチャしてのカレーは食べない。
何より魅惑のスパイスをお迎えするのに「小腹が空いた」程度の空腹では準備不足とも思う。ナンの大きさに驚いて「大きい~」などど叫んで団扇のように弄んだりするのは、空腹度が足らない証拠である。
《カレーライス》
もうひとつ、カレーライスの意味の場合、これは完全な空腹状態でなければならない。
「お昼食べて3時間くらいしか経ってないけれど、おやつがわりに」
という人がいたら、かなりな大食いの人でないかぎり過食であり胃腸への負担を心配してしまう。カレーライスを愛しているからと言って、中途半端な空腹状態でチョイスしてはいけない。
菓子パン半分程度で満足する空腹状態なら、コンビニに行きなさい。
さて、カレーライスを食べたいとなったら、お店選び。
ココイチでトッピングと辛さのバランスを考える道中の神妙な顔は、
「何かありましたか?」とすれ違った知人に聞かれるほどである。
他にも候補は色々あり、食堂か定食屋さんの馴染みのカレーか、蕎麦屋さんのセット系にするか、カツカレーならとんかつや屋さんもいい。
「とんかつ屋のかつカレーか、カレー屋のカツカレーかそれが問題だ」と迷いながらもこう考える、洋食屋さんでソースポットでやってくるカレーもいいなぁ、喫茶店の
《本日のランチ》に書かれたカレーセットも気になるが、お昼の数時間しか開けないという専門店も捨て難い。
それに、もう3分歩いた先のスープカレー店の待ち時間はどれくらいか・・・。
空腹度と予想できる所要時間を天秤にかけつつ、味、とろみ、具材、辛さまで考えながら歩くとさらに空腹は増す。
そこに、グリーン、レッド、イエロー、マッサマンと戦隊もののキャラクターよろしく並んだ各種カレーがタイ料理のお店の看板で待ち構えるのを歩調をゆるめながら確認している間に、先ほどまでの3番手候補を追い抜いてグリーンカレーが新しい3番手に。
頭の中はカレーのM-1グランプリモードだ。
そして、行きつ戻りつするランキングのトップに輝いたカレーを食べたときの満足感といったら・・・口福である。
現在、コロナウィルスの影響で多くのお店が休業している。
空腹を抱えてカレーライス選びに悩みながら街を歩きまわることが不安なくできる日々が待ち遠しい。