鬼の詩～落語家の芸への執着 - 食うて笑うが日々の糧

この映画の主人公である桂馬喬のモデルは、二代目桂米喬さんという落語家らしく、

初代桂春団治さんが目標にしたほどの爆笑派で大人気だったようだが、映画の主人公同様、芸にはとても厳しかったとか。

そして、主人公を演じるのは、三代目桂春団治さんの弟子である四代目桂福團治さんである。

五代目笑福亭枝鶴さん、二代目桂枝雀さんとの三人襲名であったらしく話題になっていたとのこと。

枝雀さんのことを考えると、心がしゅんとしてしまうが、月日が過ぎるのが早いというか・・・長い心の旅に出ていかれたのは残念だ。

四代目桂福團治さんは、手話落語に取り組んだり（弟子も４０名も！）、視聴覚障害者の弟子をとりバリアフリーな落語会を開催したりと福團治さんの落語家としての生き方も凄い。

横山やすしさんとのからみもいいですね。

この映画の中では、コレラが流行っています。

「お互い、こんなときこそ気張らなどんなりまへん」

ほんとその通り！コロナに怯えてばかりじゃいけません。

この映画は、冒頭に六代目笑福亭松鶴さんと藤本義一さんの対談が少しだけあるが、

これがとてもいい。松鶴さんのきれのいい柔らかい話し方が聞けるのは嬉しいことだ。

映画の原作はこちら