あたたかい豆腐で飲む
昼食を半端な時間に食べたときは、夜の9時前後に空腹になると見込めるので、夜の煩悩に備えて木綿豆腐を買っておく。
「朝から〇〇のクチになっていた」ということが誰しもあると思う。
朝の出勤のときから昼食はかつ丼にしようとか、蕎麦にしようとか、ココイチでコロッケにほうれん草追加だなとか、始業前から心躍る楽しみ。
それをミーティングの名目で課長とサラダうどんを食べることになったときの激しい怒り(笑)
あの湧き上がるような特定の食べ物への強い欲求。
そういえば、子供のころからそういう欲求は存在する。
私は、どうしてもハンバーグが食べたい!という気持ちをわざわざ母の職場に電話をかけてまで伝えたことがあった。
少し他人行儀な受け答えの母に、
「私です、ハンバーグが食べたいです」とだけ言ったあとの短い沈黙。
その後の母の「はい、わかりました」という返答に少量含まれている怒気 は、その夜の食事をスパイシーな味わいにしてくれました。
世のお父さん、お子さんたち、食べたいものは前日までには伝えられるくらいになったほうがいいようです。
成長した私は、定期的に豆腐のクチになる自分に備えている。
大体が夜なので、好きな燗酒とあわせることを考えると楽しみは倍になる。
*好みの木綿豆腐
*だし汁
*ネギ
*かつおぶし
*溶きからし
豆腐は厚みがあれば、横から半分にする。
豆腐をだし汁で煮たものを皿にひきあげて、かつおぶしをたっぷり、ネギは好みで。
食べるときに溶きからしをちょいとつけて。
こう書くとカンタンだが、だし汁を色々ためして、豆腐も色々ためして、煮る時間も変えたりと、自分の好みの味をさがすのが楽しい。
さて、豆腐を買いにいこうかな。