エレガントにゆで玉子をむく悪魔
ミッキーロークが色気あふれるイケメンだった時期の映画。
アランパーカー監督のフィルムノワールというのかオカルトというのか。
怖がりな私は時々目を閉じていたと思います。
暗い画面、蒸し暑さとグロテスクさがなんとも不気味です。
そして、血の量が半端ない!
苦手な人は観ない方がいいでしょう。
私もなんとか耐えましたが、もう一度観ることは出来ないかな〜と。
難解、分かりにくい映画という方もいますが、よく練られた映画で、脇役の出演者も魅力的。
ミッキーロークが演じる私立探偵から調査の報告をやや薄暗いレストランのテーブルで聞く依頼人のデニーロ(実は魔王)が、ちょいと手にしたゆで卵の殻をじわりじわりとむくシーンは、この映画の中でもデニーロの演技が光る場面だし、これを観た人の多くが、一度はこのデニーロの卵の殻のむき方をやってみたのではないかなと思います。
もちろん、私もやりました(笑)
しかし、なかなかどうして、上手くデニーロのようにはむけない。なぜかというとデニーロ演じる魔王はキレイに爪を伸ばしていて、卵の殻をその爪でポロポロとはがしていくからです。
そして、サラサラと塩をかけてガブリとゆで卵を半分食べるデニーロ。怖いというか不気味というか。
でも、この塩のかけ方もカッコよく見える。
実はこの魔王役、ジャックニコルソンに出演の依頼をする予定だったとか。そうなると。ちょっぴりチャーミングな魔王になったかも知れませんが。
オカルトやホラーに強くて、観ながらだって何かしら食べられるよという方は、ゆで卵を用意してご覧ください!