思いがけない骨密度の結果
2年ほど前だろうか、ちょいとしたはずみで膝をひねった。
痛みがわりとあったので、整形外科へ。
まず、ドクターが問診。
このドクター、感情表現が豊かでややオーバーリアクションである。
レントゲンをとり、しばらく待っていると、骨密度検査もということで測定。
再度、診察室へ呼ばれていくと、骨に問題はなく、ひねったときに筋を痛めたようからシップと痛み止めをだしておきますという流れだったが、
急にドクターが深刻な顔を私に寄せてきて、膝を両手で包み込み
「タフジさん。タフジさんの年齢くらいからは、代謝も落ちてくるのでねぇ、膝に負担がかかることが続くと・・・」
サスペンスドラマか!!と言いたくなるような表情のドクター。
なぜに、
「キミは太ってるから、膝が痛くなることがこの先増えるかもよ」と素直に言えないのか。遠回しで、しかも暑苦しい。
私はドクターの目をしっかり見据えて呼びかけた
「先生」
「はい、なんでしょう」
「私は、骨太なだけで太っているわけじゃありません」
「・・・・・そうですか」
狭い診察室にヒンヤリと漂う沈黙。
急いでデスクに向き直ったドクターの背中からは
「早くこの患者を帰さなければ」という強い意志を感じた。
「で、骨密度ですが・・・あっ!」
ドクターは何に驚いたのか。
それは、私の骨密度が若年成人の120%あったから。
「体質もあるでしょうが、すごいですね!」
「骨太でしょう?」
「えぇ、密度がですね」
ドクターは目を合わせない。
「多分、私の体重の4分の1は骨の重さ・・・」と話してる途中で
「はい、では外でお待ちください。次の方どうぞ~」
と、なってしまった。
ジョークが通じない深刻な火曜サスペンスドクターだ。
さて、骨密度だがこればかりはドクターも言ったように体質もあるようですが、体質が食べてきたもので変化していくのなら、私の骨密度も食生活の結果であるのだろうと。
幼少期は祖父母たちも一緒に食卓を囲んだので、大体がメインは肉よりも魚であり、野菜、ひじき、おから等の煮物や豆腐が副菜でつきました。このあたりが私の食の基礎なのか、その後も魚がメインなことが多く、豆腐類は好物になり頻繁に食べたし、現在も変わらず食べます。
豆や大豆製品からのカルシウムの吸収率は乳製品の半分以下ですが、日々の習慣で食べてきたので、それなりに骨密度の一端を担っていると思います。
なにより、
豆腐や納豆は料理の手間なく食べられるし飽きないのがいいところ。
カルシウムは毎日排出されるので、摂取不足になると骨からカルシウムを血中に放出します。摂取不足を避けるために、毎日の食習慣に豆腐や納豆を取り入れるのは骨を守るためにもいいことです。
ただ、気をつけなければいけないのは、塩分(ナトリウム)を摂りすぎると、カルシウムも一緒に排出されてしまうので、お醤油のかけすぎは納豆、豆腐ともにNG。
生揚げなどを煮るときにも、なるだけ出汁をきかせて、塩分は控えめにすること。せっかく食べたカルシウムをしっかり吸収するためにもこのポイントはおさえておきたいところですね。
豆腐はこの季節、ダイエットのために置き換えで大量に食べる方がいますが、タンパク質も含む食品ですから、それなりのカロリー摂取量になりますので
ご注意ください。
◎豆腐半丁を水抜きして1センチほどの厚さで一口大に切る。
味噌大さじ1に砂糖と酒を少々加えて(ここはお好みで、あまり味噌がゆるくならないように)混ぜ、山椒を(これも好みの量)加えよく混ぜたものを
豆腐に塗ってオーブンで焼くだけ(魚焼きのグリルでもいい)。
私は、やや甘めの味噌に山椒をきかせるのが好きです。
お酒のお供にもいいですよ。