笑って食べたいからこそ、ちょっぴり気にしてみる
ウクライナへロシア軍の侵攻があり、各国の経済制裁が強化されるというネットニュースの記事に専門家の人が、日本経済にも影響が出るとし、石油や小麦なども値上がりが懸念されると書いていたせいなのか、それとも何人分かのバースデーケーキでも作る予定があってか、スーパーで小麦を数袋まとめて買っている人々を見かけた。
ロシアは世界3位の小麦生産国であり、ウクライナにとっても穀物類は成長産業で、この情勢不安によって需給がどうなるかとても注目されている。小麦先物も高値となっているし、穀物は飼料にも使われているので、お肉の値段にも関わってくる・・・やれやれ(-_-;)
日本の輸入小麦は、その多くを国が輸入して製粉会社に売っているわけだけど、その製粉会社への売値は、過去の買い付け価格の平均やら相場価格や為替などが反映されて決められ、価格が変わるのは半年に1度。去年秋に大手の製粉会社が値上げをしているが、今春もウクライナ危機の影響がどうでるか。
小麦だけでなく、大豆や食用油も値上がりしていて、特に油は4回の値上げを去年している高騰っぷり。エンゲル係数があがりますなぁ。
さて、小麦粉。値段の高騰も気になるけれど・・・。
パンにパスタ、パンケーキ、カップめん、うどんに蕎麦、多くの食品に加工される小麦粉は、加工のために安定した品質を保つ必要があり、色々な輸入小麦を配合して製粉しています。つまりブレンドですな。なので、加工品の表示に小麦(国内製造)という表示されていても国内で製粉されているよということで、小麦の原産地が日本というわけではありません。
ここで気になるのは、海外の大規模農業で収穫直前に散布される除草剤や、収穫後の輸送で虫の被害にあわないように使われる収穫後農薬(殺菌、防カビ)です。 両方とも国内産の小麦では禁止されています。
残留農薬どうなの???と心配な方は、国内製造でなく国産小麦の表示のあるものをチョイスするといいでしょう。
私は蕎麦好きですが、
蕎麦にも小麦粉が入っています。二八といえば、小麦粉が二割ということですが、乾麺は、そば粉が三割入っていれば蕎麦を名乗ることができます。つまり七三蕎麦ということですね。
蕎麦の色をしていても、ほぼうどんを食べているのと変わらない立ち食い蕎麦もありますが、あれは、時そばみたいに二八の蕎麦っ食いを気取って食べるというものではなく、ジャンクな気分に乗って食べるものなので、割合が八二でもOKですが(笑)。
小麦ひとつにしても、食品表示のカラクリというものを少しでも知っておくと何を買おうかという選択のときに「食べられたらそれでいい」というチョイスが減ります。特に新型コロナの影響で食品表示事項が表示されているものと違う場合もあったりするので(店頭やウェブで告知、詳細情報を掲示していたりすれば違反でないので)自分のためにも愛する人のためにも、ちょっぴり気にかけてみてください。