家康も玄白も千代さんも
徳川家康は、戦国武将の中でも長寿であるが、健康に対する意識が高く、自ら薬を調合し、運動も欠かさなかった。
食に関しては、粗食で過食をせず、季節外れのものは口にしなかったと
いわれている。
この季節外れのものという概念は、この現代には希薄になってきているが
これは、杉田玄白も気を付けていたことらしい。
一年中出回っている野菜が多いので、私もさほど気にしないが秋冬の生野菜
走りの果実は気をつけている。
杉田玄白は「解体新書」とセットで名前だけ憶えているいる人も多いのだが、
蘭方医なのだ。
医者の不養生などというけれど、杉田玄白は、不養生でなく実際にあまり
丈夫ではなかったようだ。どちらかといえば、体質的に虚弱であったらしい。
そんな玄白だが、85才という長寿であり、晩年も仕事に精をだした。
玄白が食に対して気を付けていることは家康と大体同じで、粗食で過食しない
酒を飲みすぎない。そして、家康同様に運動を欠かさないということ。
二人が運動を欠かさないのは、粗食をして過食せず、酒を飲みすぎないというだけでは足腰の丈夫さまでは維持できないからだろう。
ちょっとした怪我から寝込んでしまうと体力も落ちてしまうし、怪我したところをかばって別のとろに負担がかかり・・・となってしまわないためにも、
筋力、体力の維持のためにも体を動かすことは欠かさないほうがいいのは
確かだ。
運動が苦手、外に出るのも億劫なら、家のなかを歩くという方法もある。
部屋の中を1万歩歩いたのは宇野千代さん。
この方はエネルギーの塊みたいなパワフルな女性!!
98才で大往生されたその長寿の秘訣である料理はこちら
この行動力溢れる宇野千代さんと、杉田玄白は心の持ちようについて
同じ見解を持っていて、それは
前向きでいること、過去や先のことを思い煩わないことである。
これは健康法というよりも、心の癖によるところが大きいのだけれど、
このような先行きが見えない世の中では、つい、ふさぎ込んだり考えこむ
ことが多くなっているように感じるので、二人の元気にあやかって意識して思い煩わないようにしよう。
今夜は冷えるけれど、熱燗もお休みです。