釣って食べる贅沢さ
近所への買い物だけに出かけた帰りのご婦人がマンションの前で二人立ち話しをしていた。コロナが終息して落ち着いたら行きたい場所をお互いに言い合っている。
私は、海が見たいなと思っている。以前、年若い知人から釣りに誘われたが、釣りも長いこと行ってない。
子供の頃は海が近いところに住んでいたから、自転車で出かけて釣りにいけた。気張って釣ることはなく、小魚でも喜んで持ち帰った。
アジ、キス、イワシなどを、頭と内臓、背びれをとり除いてきれいに洗い、ザルか網をおいたバットに広げて塩をする。
塩加減は、慣れと好みでもあるの試行していただきたい。
これは、釣りの現場でやるのが一番いい。寄生虫は魚が死ぬと内臓から身へ移動するので、新鮮なうちに内臓をとって塩をしてキンキンに保冷のきいたクーラーボックスで持ち帰ると安心であるし、とても便利で、奥様にも喜ばれる(ここ大事!)
塩をして4時間ほどしたら酢で洗い、少々の砂糖を加えた酢に、昆布を敷いたものにつけて〆なおす。これも好みだが、小一時間というところか。
好みの〆加減になったら酢をしっかりふき取り、すし飯にのせて濡れ布巾で形を整える。小さな姿寿司のできあがり。
大葉などをはさんでも彩り爽やか。
キスであれば、酢でしめた後にバットに新たな昆布を敷いた上に並べ、その上に昆布をのせて軽く重しをして半日から、一日待つと上品な味の酒肴にもなる。これは、白身魚の刺身の柵でも同様に出来るし、冷酒にぴったり。
小魚をさばくのが面倒という人もいるが、それなら、リリースすればよろしい。釣果を残そうとクーラーボックスで死なせたあげく、帰りに捨てるようにして海に投げ入れていくのは、恵みを娯楽の道具にしているだけで、上手とはいえないものだ。
恵みに感謝を、美味しいごはんと酒肴を楽しみに!
昆布〆にはもちろん昆布