圓生におでんの作り方を教わる
ドリフターズのシリーズ7作目。
焼き鳥Carに、ラーメンCar。とうもろこしCarにたこ焼きCar、おでんCarに やきそばCar・・・・こいつをトレーラーでひいてあらゆる盛り場に進出!!これが谷 啓演じる移動食品・・・つまり、屋台の元締めが考えた1兆円計画であり、キャッチフレーズは
「おのぼりさんから吞兵衛まで」である。
人買いのいかりや長介にだまされてコキ使われるメンバーといういつもの流れなのだが、倍賞美津子、香山美子に加え、伴淳三郎も特別出演して豪華な顔ぶれである。
ちょいちょい出てくるちゃぶ台とサッポロビールがいいのだが、なによりもこの映画にはスペシャルな場面がある。
ヒデオ(加藤 茶)がやっているおでんの屋台に客で座ったのが三遊亭圓生。
もちろん、屋台のおでんは不味く、食べた大根を吐き出した圓生がヒデオに言う、
「おらぁ、おでんのことについちゃぁちいっとうるせいほうなんだ」
そういって、おでんの作り方を落語の口調そのままに語る
「まず、カツオ節とコブでみっちり味をつけて、いいかい、その後、鶏のガラをガラガラガラガラこいつをよーく煮だして四六の二十四時間煮込んだものをおでんという、わかったかい」
圓生好きには、たまらない。この場面だけで、お酒の一合は飲めそう。
ちょいとだけ出てくる車や倍賞美津子の乗るヤマハのバイク(DS6なのかなぁ)もレトロ感があって、ほのぼの。
ほかほかおでんでもつまみながら、サッポロビールやコップ酒をちびちびやって観るのが楽しい作品です。