プロじゃないからこそ面白い
素人、一般人が競い合って面白いのはクイズ番組だったが、最近は少ない。 大昔にあった「カルトQ」みたいな番組またやらないかなぁと。
それぞれの業界の腕自慢やオタク達が競い合って面白かったのは、TVチャンピオン的な番組で、これは、食べものなら作る側の職人さんだけでなく、食べる側(お客さん)のコアな知識や感覚でも競い合ったのが面白い。
こちらは、第2回のラーメン王であり、ラーメン評論家、新横浜ラーメン博物館の広報も担当されていた武内 伸さんの本。
ラーメン王では目かくしをして食べての正解は味覚勝負であり得そうなんだけれど、具材だけや、皿と盛り付けのシルエットだけで店名を当てるなんてことも出来ちゃうレベルのマニアックさを持つ人達が参加していて、ホント面白かった。
さて、お国は違えど、似たような番組は面白く。この番組はイギリスで大人気に。
英国全土のアマチュアベイカーが各地の会場で腕を競い合う番組で、作るのを見ているだけで楽しい。オリジナルでいけることもあれば、課題をだされることもありで、参加者は技術や独創性が試されていき、評価が低い参加者から脱落していく。
参加者それぞれのバックボーンの違いや好みで様々なケーキや焼き菓子が出来ていくが、腕自慢ではあってもプロではないので、失敗もそれなりに起こる。これもまた楽しい。
シリーズ1は、ケーキ、ビスケット、パン、プティング、ペイストリー・・・等々。
審査員の料理研究家が言うように、
「ベイキングの神様は気まぐれ」なのである。ちょっとした手違いや手抜きが出来上がりにしっかり出る。同じレシピを使っても人によって出来は様々で、とくにパン、ケーキ、焼き菓子というものはその出方が顕著で、不味いものははっきりと不味い。
食べ物の歴史や背景などについても少し触れられている点も好ましく、参加者のレシピや作り方からも色々なことが学べるとてもいいシリーズです。