絶品パイのお店はこじんまりしたダイナー
サラとライアン、お互い愛する人を失った二人が、偶然出会い、色々あってハッピーエンド。
分かりやすすぎるストーリー展開だからか、あまり人気ではないのだが、出会った二人が毎週待ち合わせるお店が、
「世界一パイが美味いが、皮肉屋のスタッフがいる」お店、
ヒル・トップ・カフェである。こじんまりしたダイナーで、椅子も統一されてないし、人気なんだけれど、人気じゃない隠れた名店。
だが、皮肉めいたウェイトレスとこの店の自慢のパイは最高だなと思う。とってつけたおべんちゃらよりも、皮肉のほうが言葉の意味も深く、相手をよく観察していないと言えるものではないのだ。まぁ、この映画のウェイトレスが実際にいたら、店員の態度が悪いとかなんとか幼稚な連中は騒ぐのかも知れないけれど・・・。
とにかく、このダイナーでのシーンは、二人の前に皿にのったパイが出てきて、二人がお話をするだけなのだが、出てくるパイがもう美味しそうでたまらない。
ストロベリーパイ、チョコクリームパイ、アップルパイ、チェリーパイ、バナナクリームパイ、カスタードパイという定番のものが出てくるだけでも、 「パイが食べたい、パイを食べよう、今週か、いや、明後日には買いにいこうか・・・」という気分になるし、この映画を観てしばらくは、おやつかデザートを選ぶときにはパイに目がいくことになるだろうから要注意である。
私は仕事で毎日のようにパイを焼いていた時期があるが、隣接されたカフェで、毎日のようにコーヒーのお供にパイを食べていた男子が、少しずつだが、確実にふっくら成長していったのをみてきた。ちなみに彼は、チェリーパイを食べたがっていたので、私にクーパーとあだ名をつけられた(ツイン・ピークスにも美味しいパイを出すお店が出てきます)。
パイ生地は炭水化物と脂質が多いので、ちょいとカロリーは高め。だからこそ、ちょいと代謝が落ちたかなというお年頃になったら、パイを食べるときは美味しいものを選んで、カロリー高めなんざ関係ねえ!という勢いで食べるのがよろしい。もちろん、アップルパイには、アイスクリームを忘れずに。 えっ!?アイスクリームのカロリー???
・・・それは、溶けて、なかったことになるので大丈夫です。