美味しくご飯を食べたいなら
御飯好きな人が「ここのおかずが美味しすぎる!」という言い訳とともにに3杯目のおかわりをとりに行って席に戻ってきたときに同席していた知人が
「さすがに食べすぎでしょ、血糖値上がりまくってるよ」といったら
「オレは太ってもいないし、それに江戸時代には1人で米5合くらい食べていたんだよ」と、笑っていたが、血糖値の言い訳にならないようなことを持ち出してきても血糖値が上がるのは止められない。
大体、江戸時代の庶民は移動がほぼ徒歩である。時代劇でみかける駕籠は、現代のタクシーのように気軽に乗れる料金ではなかった。旅行に行けば30キロや40キロを1日で歩くこともあったのだ。
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つまり、基本的な運動量が違うし、御飯と一緒に食べているおかずもハンバーグに目玉焼き、ポテトサラダと江戸時代とは全然違うものを口にしている。
使うエネルギーも摂取するエネルギーも違うのだから、そこを無視しての「米5合」はあまり説得力がない。
そして「太っていない」ということが、血糖値の上昇によって受ける影響が弱い証拠であるように思っているとしたらそれは大間違いである。
たくさん糖質を摂取して⇒血糖値が急激に上昇⇒インスリンが大量に分泌⇒血糖値は下がるけれど⇒脂肪合成が高くなる⇒メタボになる、糖尿病になるという流れを想像する人は多い。確かにメタボな方は、血糖値の急激な上昇をさせるような食事の仕方や食事内容に偏っている場合が多いのも確かであるが、
日本人は欧米人に比べてインスリンの分泌が低いので、肥満の度合いが低くても糖尿病を発症しやすいといわれている。
寒くなり、新型コロナの感染拡大をうけて外出が減り、食べるのが楽しみという人もいるだろうが(私はいつもだけれど)、
しっかり水溶性、不溶性の食物繊維をバランスよくとって、野菜ファーストでおかずから楽しむようにして、よく噛むことがとても大事です。
そして、運動!
江戸時代を引き合いにだすなら貝原益軒も杉田玄白も、健康維持のためには、ある程度の運動が欠かせないものだといってるわけで、これからぐっと寒くなって運動不足になりがちな季節ですから意識して取り入れたほうが大吉!!
美味しくご飯を食べるためにも、糖質にはちょっぴり気をつけていきましょう。