白身魚にはこれ!
初夏である。
じんわり蒸し暑い。マスクをしているからなおさらだ。
近くにある角打ちの暖簾がひらり風で揺れて中のお客さんが、グイッとコップのビールを飲みほした瞬間を目にした。
左手にしっかり握っている魚肉ソーセージ、最高である。
ビールはいつでも美味しいが、さらに美味しくさせる暑さがやってきたわけで、ここの角打ちからゲップをしながら出てくる人の割合がこれから多くなる。
ビールを飲んだ人のゲップは地球温暖化に関係なさそうなので安心だ。
夏のビールの酒肴は、できれば熱いものがいい。
枝豆も茹で立てのものが私は好きだ。小腹が空いていればポテトサラダもいいが、アツアツ部門の庶民派の味方、コロッケをチョイスしたい。
日本酒はどうか。
ぬる燗で冷たい酒肴もいいが、冷酒なら刺身を煎り酒で食べたい。
煎り酒はカンタンに作れる調味料なのでぜひ作って、自分なりの味で色々と試してほしい。
日本酒(できれば純米酒)2合
梅干し(中くらい)2~3個 化学調味料などの入ってないもの
かつお節15gくらい
焼き塩 お好みの量で、味の決め手になるので、少量ずつ。私の場合は4~5つまみ。
鍋は土鍋かホーロー鍋を使ってください。
鍋に日本酒、つぶした梅干しを入れて沸騰(アルコールをとばす)したら、かつお節を入れて火を弱くして(とろ火ではない、くつくつ感がある程度)で半量かそれより少な目になるまで煮る。
焼き塩であじを整えて粗熱がとれたら濾して冷蔵庫で保存。5日~1週間はもつ。
塩加減が難しいが、カーンとくる醤油の塩気より柔らかい塩気で。
塩の加減に慣れてきたら、かつお節より先に焼き塩を入れていく手順にする。
昆布があれば、三センチ角くらいのものを梅干しと一緒にいれて沸騰前に引き上げてから作るのも違う風味が楽しめる。
出来上がりは少量だが、何度か試作をして好みの味を探すにはちょうどいい。
自分の好みで作った煎り酒で白身の刺身を食べながら、よく冷やした冷酒を
こくりと飲む。これはほんとに美味しいですよ。
煎り酒に白身を漬けてづけを作っても美味しいです。
風鈴の出番までにはもう少し間があるけれど、冷酒の酒器を準備しつつ、酒肴を考えることの楽しさといったら。
夏が待ち遠しいですね。