便利より、使いやすくて愛着のある道具を使う
結婚する人や、新しく一人暮らしをする若者に新生活のキッチン道具や台所用品の相談も受けたけれど、中には勢いで買ってしまった後になって
「こんなのを買ったけれど、どうでしょう?」と見せてくれる人もいる。
気に入っている品物なら自慢気に見せてくれる方がこちらも楽しいけれど、なんとなく使いにくいのか買ってから不安になったのか、こちらの顔色をうかがいつつ、でも後悔したくないような雰囲気いっぱいなので、正直なところが言いにくかったりするんですよ、これが(>_<)
キッチン周りで使うもの・・・特に食器を選ぶ時には
趣味や自分のセンスで選んだのであれば、
「気に入っているから、食べにくくてもこれを使う!!」
というくらいにお気に入りのものの方がいいのです。
食器は百円ショップでも買えるもので、割れることを考えると、つい間に合わせになんとなく手頃なものをそろえてしまうこともあるでしょう。
でも、お気に入りのカップ、お気に入りのお皿、カトラリーで食べる食事は、いいもんです。一人暮らしをはじめてすぐに百円ショップで全部の食器をそろえるよりもお気に入りの食器が見つかるまでのつなぎにカップ、お皿、お椀あたりを買う程度でいいと思います。
食器は収納はもちろんだけれど、自分の食の嗜好によっても選ぶ形に違いが出てくるのだから、新生活で、自分がなにを主に食べる生活になるのかやってみなければ分からないものでもありますから。
新生活始まったばかりから丁寧な暮らしを目指すことができる人は少ないですが、時間に余裕が出てきたときに毎朝使うお気に入りのカップやお茶碗をさがすのも楽しいものです。
「食器は料理の着物」とは、魯山人の言葉。
家事があまり好きじゃないという人には
選ぶの面倒だという人には
家族で引っ越して、食器を新しくしようかなという人は、収納をまず見ておく必要があります。丸い収納スペースや食器棚は珍しいと思うので基本的に丸いものは収まりがイマイチだと思いましょう。
ボウルをやたらに買うひとがいますが、ケーキ作りが趣味とかでないかぎりそれほど必要はありません。ホットケーキの粉を混ぜるくらいなら、サラダボウルで代用できます。水切りのボウルとザルは四角いほうが収納もしやすいし、食材をマリネしたりするにも、丸いボウルより四角もののほうが、冷蔵庫におさまりやすいのです。
食べるための食器も作るためにつかう道具も、気に入ったものが一番ですが、自分の暮らしに合った使いやすさも加わると、使いこなせるようになってさらに愛着がわくものです。
料理道具好きな方なら
道具選びは、厨房用品のお店などを見ても面白いものが沢山あります。たわしから鍋、包丁まで中古を扱っているところもあるので、お好きなかたは探してみてはどうでしょうか。