ありがたく食べてこそご利益多し!!
今日は節分で、スーパーに行ってみると、総菜コーナーの半分は恵方巻で、トンカツやエビフライを巻いたものや五目の恵方巻がずらりと陳列されており、その先の寿司コーナーにも海鮮ものの恵方巻が大量に並んでいるが、さらに店員さんが追加の商品を陳列していく。
2階の日用品コーナーの入り口にも、さて買い忘れたお客さんへのサービスなのか、恵方巻コーナーが設けれていて、その隣でバーゲン品の消耗品が売られているのだから、あまりありがたくなくなってしまう感じがする。
季節のイベント商品の恵方巻、売れるには売れるだろうが、5分ごとに陳列したケースの底が見えるほどお客さんが殺到しているでもなし。近隣のスーパーやコンビニまで、ずらりと恵方巻をならべているのだから、どれほど廃棄が出るのだろうかとも思う。
節分とは本来、季節の変わり目のことであり、その変わり目に無病息災を願い邪気を払うイベントであって、食品廃棄が増えるというイベントではなかったはずなんだけれど・・・。
消費者が、メディアに流されて常に新しいもの、美味しいと話題のもの、便利なもの小奇麗なものばかりを志向すると、品数の多さや大量陳列につながるし、外観の品質基準が厳しいと加工される前から廃棄になるという、もったいないオバケが鬼になって出てきそうな現実もある。
それは、知らないでいれば気づかない、なかったことになっている飢餓のようなもの。そして、多くの人がなかったことのように感じているけれど、大量陳列の商品、その商品には「廃棄のための費用」が含まれているという現実。
恵方巻でお腹いっぱいになる前に、商売繁盛や幸運を願って恵方巻を食べる前に、人にはコントロールできない天からの恵みと、いろんな人がかかわってこの食べ物が出来上がったんだなと、そして一定の廃棄という痛みがあることをまず知って、自分の「お願い」の前に「感謝」してから恵方巻を食べると、 そのご利益、きっと腹にしみるものになるでしょう。