殺し屋で飲む!
氷水の中で冷えているお酒はあるが、肴が決まらぬ。
さっぱりしつつ、多少、脂気のあるものがいいなぁ。
閉店間際の魚屋さんで
「どう、安くしときますよ!」と声をかけられたのがイサキ。
鍛冶屋殺しの由来は、その骨の硬さから。これなら希望の酒肴にぴったり。
2尾のウロコをおとして三枚におろす、ことが面倒であれば魚屋さんに頼めばやってくれるところもあります。
中骨と頭はあら汁や潮汁にしてもいいですね、しかし、骨には要注意!
身の真ん中の小骨を骨に沿って切り取り、皮つきのまま一口大にカットしたら、塩、こしょう、薄力粉(それぞれ少なめに)をふってフライに。
この揚げたてにレモンをキューっと絞って3分の1くらいはつまむとして、
残りはエスカベーチェに。
揚げたてのイサキは皮と身の間の脂がジワー、ジュワーっときてもう最高!なので、勢いよく半分くらいはつまんでしまうだろうから、一尾くらいはフライ用に別に買っておくとよろしい。
タルタルソース???
あぁ~、この場合、酒肴だよ?さっぱりめの酒肴。
だから邪道だよ、タルタルソースを口の周りにくっつけて冷酒の盃を傾けられないでしょう?
えっ、ビール?キンキンに冷えたシャブリ?
・・・タルタル多めでいこう!見えないくらい乗っけるのがタルタルだよ!
ケチケチすんな、中性脂肪にハイタッチだ!!
そうだ、エスカベーチェを忘れてはいけない。
フライパンにニンニクを小さいの1片をスライスなりつぶすなりしてオリーブオイルで弱火でじりじり炒めて、香りが立ったら中火で玉ねぎ(中くらいの大きさ)半分をスライスしたものを加えて炒める。玉ねぎがしんなりしてきたら、白ワインビネガー、白ワイン各30ml、砂糖10g(好みで増減)と水40mlを加えてひと煮立ちさせたものに、イサキのフライの熱々を漬け込んで粗熱がとれたら冷蔵庫へ。
このように書くと、フライパンのまま冷蔵庫に入れてしまう方がいるというけれど、本当だろうか?!
別容器でお願いしますよ。
煩悩キッチンは手取り足取りという感じのレシピはないので、想像力を発揮してくださいませ。
玉ねぎだけでなく、パプリカをオーブン焼きにして皮をむいたものをカットして入れたりすると甘みも増すし、彩りもいい。
イサキのフライとスティックサラダだけでも十分なディナーに。
あっ、タルタル忘れないでね。
