そうめんに天ぷらは美味しいんだよね
これからジワジワと蒸し暑くなっていく。夏を感じる食べ物はたくさんあるけれど・・・。
「冷やし中華はじめました」の貼り紙が中華屋の入り口に出るよりも早く、 コンビニの冷蔵棚で冷やし中華を見かけてなんとなく初夏を感じるという、 便利が生んだやや面白味のない季節感の漂い方はあまり好きではない。
もう少しジリついた暑さが来たときに、カラン、コロンと氷の音をたてるガラス鉢からスイッと麺をとって冷麦か素麺を食べると、あぁ、夏だなぁと思う。いや、冷やし中華は初夏もいけるが、素麺は真夏じゃないとダメという人もいる。冷やし中華は冷やし中華を食べて、はい、夏のスイッチオンみたいなところがあるが、素麺は、まさに夏である。家ソーメンは夏萌えするイベントでもある。
この映画の家ソーメンの場面は、最高に夏萌え、ソーメン萌えである。
ほのぼのした映画で、家族で食卓を囲む場面が多くて、タイトル通りの映画。主人公のお父さんが子持ちの男と結婚して、新しい家族の母さんになるということも、深刻にならず愛で包んでハッピーエンドになる。
この映画に出てくるソーメンに天ぷら、お漬物は、私も子供のときに映画と同じように夏の法事で食べたことがある。
ソーメンに天ぷら、お漬物・・・これに冷酒でもあれば最高である。最高だったからからこそ、美味しく食べて少しく飲み過ぎた伯父さんが、サーカスの曲芸ばりに両手をバタバタさせながら躓いたビール瓶を偶然にも乗り転がして目の前の板敷を移動したんだと思う。
もちろんその後、伯父はドシーンと大きな音を立てて転んだのだが、そのことを「法事の後に酒を飲み過ぎて、醜態をさらした」とか「酒を飲み過ぎるとはふざけたやつだ」という親戚の人もいた。それはある意味で正しいのだろうが、空気が重くなって、それで終わりだ。
「伯父さんのかくし芸は命がけやっど(笑)」と言った人がいて、雰囲気は和んだ。こういう人をふざけた人と見る人もいるけれど、正しくても、深刻だと人は心を閉じてしまうものなのだ。
おっと、昔話しよりもソーメン。そのときのソーメンは桶に入っていた気がするが、少しお水が漏れていたものもあった。
桶は桶でも、寿司桶は素麺が出来上がったからといって、ジャバ―と水を入れてドサーと素麺を入れると、麺用の桶と加工が違うのでお水がじゃんじゃん漏れることもあります。小一時間くらいお水を吸わせて木を膨張させてから使いましょうね。
素麺は、それなりの量を食べるほうが見ていても気持ちいいと私は思うのだけれど、素麺の大食いといえばこちらの方。
ロシアンさんのひとくちの大きさよ!!
さくらさんも素晴らしい食べっぷり!!
暑いのは苦手だけれど、この食べっぷりを見ていると夏のソーメンが楽しみになります!