脳内での価格競争!?
9月の連休はかなりの人出だったようだ。
普段、予約が取りづらいというお店には、客足がこの連休に戻ったりしているようだが、とはいえ、コロナの影響はまだ先が見えないまま続くのだから多くのお店がシンドイままだ。
坪月商だの、客数の回転がどうのでの利益がつかめない状態であるし、そこに気づいてテイクアウトに素早く切り替えたお店の中でも、飽きられずにこの時期まで盛況というお店は少なくなっている。
本来なら繁忙期に向けての準備を進めている時期だけれど、今年はかなり難しくなる。
密閉、密集、密接を避けるということからも、客席の配置の工夫を
しなければならず、そうすれば客数は本来見込めるものよりも少なくなるのは当然で、これを回転で補うというのも無理がある。
高い単価か数で売り上げを上げていくのだから、数が見込めないなら単価を見直す必要がある。
自動ライン作業で作るものを売っているわけではないのだから、
それなりに、人件費も手間もかかっているにもかかわらず、自分たちで単価を低く低く見積もっているお店は多いものだ。
「この味でこの量なら、もう1割程度売価をあげても出ますよ」
というと、近くにある○○のお店がこれくらいの値段だから、とか
コンビニが近くにあるしねぇと言う方もいるし、中には値上げが申し訳ないという方もいる。
材料が値上がりしても我慢して耐え忍び、仕方なく平身低頭して値上げする・・・・そういうままでいいのか???
いいわけないじゃんか!!!!
コロナ禍でも繁忙期、イベント期はやってくる。
お家でEATしてもらうためにいい商品を作って、適切な利益を得る
価格を設定するもよし、来店してくれたお客様に新しいメニューで
楽しんでもらうのもいいだろう。
しかし、価格設定のときにあそこのお店が、コンビニがと考えてしまう脳内価格競争はやめること。
価格競争だけにしか目がいかないという事は、自分たちが提供できている価値を低く見積もることに直結するし、自分たちが出来るけれどまだトライしていないことから目を背けさせてしまうからだ。
とくにデリバリーで単価を低くしてまって売り上げがまったく伸びないという場合は、メニュー内容に変更を加えたほうがいい。
今や多くの飲食チェーン店がメニューの大半をテイクアウトできる
ようになっている。
店頭、HP、SNSなどでもしっかりテイクアウトメニューを記載して
季節、イチオシなどの説明も手抜きせず、注文から受け取りまでの流れも分かりやすく書いておくといい。
もちろん、問い合わせがきてからスタッフが戸惑い、オロオロしてしまうようなことがないよう、お客様側からの質問は想定しておくことを忘れずに。