思い切ってぶつからないと、人生の骨がもろくなるよね
鶏肉が食べたいときがある
でも、から揚げでもなければ、ケンタでもないし、まして、焼き鳥でもない。
この季節だから棒棒鶏????それもない。
マルヤキだよ、鶏の丸焼き!!!
できるならロティサリーチキンが好ましいのだけれど、そういうお店が近くにないのでローストチキンということになる・・・・が、夕食前に思いついて、そこまで時間はかけられないので、広い惣菜コーナーを持つスーパーで鶏もも肉のローストをゲットして。あとはサラダとパスタである。
サラダは葉っぱだらけでよく、ドレッシングもオイルとビネガーと塩だけ。 パスタは、チーズとバターでアル・ブーロを。そして、ワイン。
鶏の丸焼きみたいなものが食べたくなる時には、セットでこの映画が観たくなる。
ヒットしましたねぇ
そう、アメリ。
可愛いとかオシャレという評判が多かったフランス映画だけれど、私にとっては、なぜか落ち着く映画であり、焼いた鶏肉(最低限ローストしたもも肉くらいの大きさのもの)を食べたくなると観たくなる。
映画の中でアメリが好きなことは、売っている豆の袋に手を入れること。
私は、10代の後半に乾物屋でバイトしていたので、そこで豆の袋にスコップごと手を入れて量り売りをしていた。好きではなかったけれど、ひんやりして気持ちはよかった気がする。年末の忙しいときは冷えて困ったけれど。
アメリが好きなことはサンマルタン運河での石の水切り。
私が石の水切りが好きと言えたのは、ごく小さい頃のことで、運河とか洒落た場所でなく、ダムの近くの河川だったと思う。そして、初夏のある日、大して泳げもしないのに飛び込んで溺れたことがある( ;∀;)
アメリが好きなことは、クリームブリュレのおこげをスプーンで割ること。
私は「どんだけ食べるんだよ」と思いながら、クリームブリュレのおこげを作っていたことがある(笑)。
バーカウンター席に座った、カップル。彼女さんがクリームブリュレのおこげを割った瞬間に彼氏に
「あ~ん、なんだか切ない~」
などと言うのを聞いていたときは、焦げ目も少し濃くなったような・・・・。
私がこの映画で最も好きな場面は、週末になって北駅から列車に乗り実家に向かうアメリが、駅のホーム近くにいる犬を相棒としているホームレスのオジサマに小銭を渡そうとする場面。
ホームレスのオジサマは、差し出された小銭を断ってこう言うのだ
「お嬢さん、悪いね。日曜は働かないことにしているんだ」
そして、相棒の犬を愛おしそうに撫で犬の頭にのっていたであろうホコリか何かを取ってやるの。
人生は美しい
この映画でも出てくるセリフだが、美しさというのが幸福感や愛で満たされた状態を楽しむ姿だとするなら、このオジサマと相棒は美しい。ラストシーンのアメリとニノのように、その「時」を相棒と心から楽しんでいる。
こういう心和むシーンのある映画は、食がすすむもの。
さて、デザートは、ホットワインにクッキーを浸しつつ食べるとしようかな。
食後には、ホットワインにクッキーを浸しつつ食べること。