ジュリア・ロバーツとピザ
この映画の中で一番好きなのは主人公がイタリアにいるときだ。 食べまくるという表現ほど主人公のリズが食べるシーンがあるわけではないが、このコロナ禍の状態で観ていると、テラス席の食事やカフェのテラス席でのんびりとワインをかたむけているようなシーンはホントいいなぁと思う。
ジュリア・ロバーツ演じる主人公がローマで知り合った知人とピザを食べているシーンを観て、ミスティック・ピザという映画を思い出した。
小さな港町のピザハウス、ミスティック・ピザで働く若い3人の女性たちの恋模様と友情の青春ドラマな映画。このお店は実在していて、映画の公開後にフランチャイズのお店がガツンと増えたのは有名なお話し。
映画の中の女主人レオナがとてもいい味をだしているし、ジュリア・ロバーツも輝いているけど、そんなことより、ものすごくピザが食べたくなる映画で、食べて祈って恋をしての本場のナポリピザよりこちらのほうが美味しそう。ピザを用意して、ワインではなく、コーラかビールを片手にミスティック・ピザは観たほうがいい。
食べて祈って恋をしての中で、ドルチェ・ファール・ニエンテなるイタリア語が出てくる。映画がヒットしたので、知っている人も多いが「何もしない歓び」ということ。
知人のカップルからの食事の誘いを断って主人公が一人でシンプルな食事を用意して食べるシーンはとてもいいもので、ワンディッシュで量も、栄養ちゃんととれるものだ。
パンやフォカッチャを含めて6種類くらいのおかずというより、つまみで構成されている感じではあるが、少量のもをちょいちょいつまんで、ゆっくり食事をするってのはなかなかいいもので、チーズやオリーブを常備しておけば、適当に茹で野菜と惣菜を足せばいいだけで、ものすごく楽な食事になる。夕食なら、これにワインでも用意すると十分に雰囲気が出る。足りなければ、パスタでも食べたらいいのだ。片付けもカンタン。
現在はコロナ禍のステイホームで、家で食事する機会が増えているのだろうけれど、このカンタンなワンディッシュのシンプルな食事で、食を楽しみ、何もしない時間を増やしてみてはどうだろうか。
アンチョビ入りグリーンオリーブ