前を向いて匍匐前進!!
先日気が向いてパタパタと原付で街をぐるっとまわった。
途中、馴染みの街並みを歩いて回る。
人影はまばらだが、小さなバーなどは入り口を開け放って早い時間からハッピーアワーをやっていて、お客さんが1組ほど。メイン通りから裏路地に入ったところのワインバルやピッツェリアも入り口を大きくあけてお客様を待っているようだった。
名の知れた海鮮料理のお店も特別なお弁当を売り出していたり、二階建ての大きな
居酒屋さんの前にはテイクアウトのおつまみが並べてあり、人だかりがしていた。
なんとか生き残るためにそれぞれの出来る範囲での営業をしている。
繁華街の路面店がせめて固定費だけでも稼ぎだそうという行為を単に自粛の一言で止められるわけがない。調理白衣の若い衆が声をあげて弁当を売りさばく。
しかし、接待に使われるような美味しい和食のお店や結婚式の二次会やパーティーに使われていた洒落たイタリアンやスポーツバーは、4月の前半から完全に休業しているようだ。お知らせの貼り紙も雨風にさらされて半ば破れていた。
イベント事があればこそお客様も出てくるわけで、イベントが丸ごとなくなってしまったら、休業するほかない。休業していたうちのお店のひとつは、数年前に社長にお話を聞かせてもらったので気にかかる。
創業170年の老舗さんに知りたいことがあり問い合わせをしたら、丁寧な返信があった。店舗は短縮営業、工場も休業の日が出ていて通常時の在庫確保が先々できるかが分かりかねるという返答だったが、必要な商品が必要な時期に品切れの状況になるようなら連絡をくれるとのこと。
ありがたし。何かのお役に立てればいいのだが。
自分のこともやっとではあるが、周囲の人の助けもありどうにかサバイブしている。
感謝の気持ちが、コロナ禍で匍匐前進のようにしか進展しない日々の支えになって、それが小さな勇気に変わり、連鎖して他者への分かち合いができる。
とにかく、前を向こう。