この緩さがたまらない
私の大好きな「世界の料理ショー」はジョークも料理の腕もはじけているグラハム・カーが最高に面白く、料理を作っているところを楽しく観ていられる番組であったが、こちらは、ちょっぴりハラハラして観てしまう。
ご家庭においてお父さんが料理を作る場合、グラハム・カーのように作ってくれたらお子さんもお母さんも大喜びであろうが、
現実はこの番組の中のみうらじゅんさんみたいになるか、サザエさんのマスオさんと波平さんみたいになるものである。
しかし、ゲストが多彩でトークも楽しめるからつい、ハラハラしながらも見てしまう(笑)
長髪にコック帽、サングラスをしたみうらじゅんが作る料理は、 イカの生姜焼き、オムライス、酢豚、キーマカレーから寿司、天丼、ショートケーキまで幅広いが、慣れない包丁をつかう手もとは、かなり緊張感が漂う。
「料理はやっぱり若いときにやるべきだね、老眼で見えないんだもん」というように、ちょっとした下準備もスムーズではないが、どうにかこうにか料理は出来ていく。
みうらじゅんが料理を作り、その様子にゲストがツッコミをいれつつトークしていくわけだけれど、その様子がゆるくて面白いからいいい。
ガチガチの料理番組ではなく、多彩なゲストとみうらじゅんが不慣れな手つきで料理を作るのを見ながら笑うという番組で、もちろんそれなりにプロに段取りはしてもらうのだが、作るのは手伝ってもらわないわけだから、歯ごたえのあるショートケーキができあがったりする。そこがいいのだ。
リリー・フランキーさんや久住昌之さん、いとうせいこうさん、 泉麻人さん、山田五郎さんなどもゲストに来てて楽しめる。