昭和風味のお腹が空くほのぼの映画
Uber Eats などフードデリバリーを使う時、自宅ではなく公園など、つまり出先にも配達してくれることがある。もちろん、これはUberがやりはじめたことではなく、花見をしている場所などに配達してくれるお店は前からあったのだが、これは常連さんか、事前に予約をしていないとダメな場合が多い。
この映画は、その常連、顔見知りだからこそ出来る出先への出前というものが出てくる。しかも、出前先の場所は墓場。もし、Uberの配達パートナーだときっと受けたことを激しく悔やむか、近くのお寺に「ピンずれしてるのかも」と届けてしまうと思われる。
しかも、出前で頼んだものは熱々の鴨せいろ。
素麺やひやむぎというものは、夏場に屋外で食べることもあるし、キャンプなど野外での遊び先で食べるとなんとも美味しく感じられるけれど、蕎麦を屋外でというのは、半分露店のような立ち食い蕎麦屋か、屋台しかないわけで、かなりもの好きな人でないと、鴨せいろを作ってそれを外で食べようと工夫する人はいないはず。
まして、墓場で鴨せいろというのはねぇ・・・・楽しそうでいいなぁ。
そう、人生迷ったら、楽しい方へ なのである
それにしてもこの映画には、肉うどん、天ぷら蕎麦、銭湯のコーヒー牛乳、棒アイス、そしていつもの食卓の風景と観ている間にお腹が空く要素がたっぷりで、しかも、キャストが豪華である。活躍している俳優さんが沢山出ているのも見どころ。私としては、叶わないことだけど、内海好江師匠をこの映画で見たかったなぁと。
この作品は、の・ようなもの(1981)のその後を描いているわけだけれど、
こちらは、こちらでまた昭和感たっぷりで楽しむ要素いっぱい。